2-4-A: トムソンの原子模型によるα 粒子の散乱

   トムソンの原子模型は レーズン・パン模型 (ぶどうパン模型) です.


「ぱんの生地」にあたるのが, プラス電気を持つ 重い部分で, その中に極めて 軽い 「乾しぶどう」にあたる 電子 が散らばっています. α 粒子は電子に比べて 約7000倍 も重いので, この「ぶどうパン」に α 粒子が入射するとき, 電子が α 粒子を散乱させる (進路を曲げる) ことはできません. つまり,原子による α 粒子の散乱には 電子はまったく寄与しません
 α 粒子が散乱されるのは プラス電荷をもつ 「パンの生地」の 部分によるものです.
 そこで,直径が 約10-10 m の 一様に帯電した「パン生地」 の中をα 粒子が通過すると, どのくらい角度が 曲がるか, 大雑把に見積もって 見ましょう.
 
 
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