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トムソンの原子模型は
レーズン・パン模型
(ぶどうパン模型)
です.
「ぱんの生地」にあたるのが,
プラス電気を持つ
重い部分で,
その中に極めて 軽い
「乾しぶどう」にあたる
電子 が散らばっています.
α 粒子は電子に比べて
約7000倍 も重いので,
この「ぶどうパン」に
α 粒子が入射するとき,
電子が
α 粒子を散乱させる
(進路を曲げる)
ことはできません.
つまり,原子による
α 粒子の散乱には
電子はまったく寄与しません.
α 粒子が散乱されるのは
プラス電荷をもつ
「パンの生地」の
部分によるものです.
そこで,直径が
約10-10 m の
一様に帯電した「パン生地」
の中をα 粒子が通過すると,
どのくらい角度が
曲がるか,
大雑把に見積もって
見ましょう.
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