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1-1: ミクロの世界とは?

   物質を細かく分割していくと, 分子になり, ついには原子に 行きつきます. 物質は膨大な数の 原子の集合体であることは 誰でも知っています.
 原子のような 微小な物を測るのに よく使われる 長さの単位は
  10 -10 m = 0.1 nm = 0.000,000,000,1 m = 1 オングストローム (Å)
です. nm はナノメートルです.
 原子の大きさは
1 〜 数 オングストローム (Å)
であると考えてください. どうしてそう 考えられるのか このセミナーで だんだん分かって来ます.


  「微視的世界」「巨視的世界」
 原子の世界や, 原子より小さい寸法の世界を ミクロの世界 といい, 微視的世界 ともいいます.
 一方, 私達が日常目にするような 世界を含めて, 原子のサイズより大きい 寸法の世界を マクロの世界 といい, 巨視的世界 とも呼びます.
  ミクロ = 微視的 = microscopic
マクロ = 巨視的 = macroscopic

   私達が生活する マクロの世界と異なって, ミクロの世界では, 常識では理解できないような 不思議な現象が見られます. このミクロの世界法則を探求した成果が, 主として20世紀に発展した 「現代物理学」です.


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