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1-8: 第1部のまとめ

   第1部で学んだことを まとめておきましょう.
  (1) シュレーディンガーは, 物質粒子の運動に伴う ド・ブローイ波の従う 波動方程式として, シュレーディンガー 方程式 を導きました. これが 量子力学基本方程式 となりました.
  (2) ハイゼンベルクは, ミクロの世界では 粒子の位置 q運動量 p は, 古典論におけるような 普通の変数ではなく, 行列 であると考え, 行列力学提唱し,成功しました. 行列力学と シュレーディンガー の波動力学 とが 同等であることが わかりました.
  (3) ミクロの世界では, 粒子の位置や運動量を 同時に測定すると, ハイゼンベルクの 不確定性原理 を越えた 不確定性 (あいまいさ) の無い測定は 原理的に不可能である, ということがわかりました. したがって, ミクロの世界では, 古典論のような 「線」で描ける 粒子の「軌道」 という 概念は捨ててもよい ということが わかりました.
  (4) シュレーディンガー 方程式における 波動関数絶対値の2乗が 粒子の "存在確率" の 確率密度 である という波動関数の解釈が 提案され, この考え方に基づく トンネル効果 によって 元素の α 崩壊 を説明できることが 明らかになり, 量子力学の 正当性の証拠の 1つとなりました.

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