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4-5: 第4部のまとめ

   第4部で学んだことを まとめておきます.
  (1) ミクロの世界においては, 古典論 (ニュートン力学 とマクスウェルの電磁気学) で説明のできない 現象が次々に 出てきて,古典論の 行き詰まりが 明らかになりました. 原子の安定性や 原子から放射される 光の 線スペクトル古典論では 説明がつきません.
  (2) ボーアの量子論は, 古典論にいくつかの 条件 (仮説) を 付加することによって, 原子の構造を 統一的に説明することに 成功しました.
  (3) ド・ブローイの物質波存在が実証され,電子が 波動性 を持つことが 明らかになり, 連続的なド・ブローイ波を 考えれば,ボーアの量子条件が 自然に理解できる ことが明らかに なりました.
   以上のような結果, 光も物質も ともに 粒子 であり 波動 である,という 二重人格的性質を 持つことが 明らかになりました. このことは, 古典論乗り越えて, 物理学に 新しい革命的理論が 必要とされる ことを意味します.


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