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「粒子の位置の平均値 と ばらつき」
量子力学では
粒子の位置は
確率的にしか決まりません.
したがって,全く同じ
条件の下でも,
観測する度に
粒子の位置の測定値は
変わるでしょう.
それらの 平均値 <x > は,
x に "存在確率" の
確率密度を掛けて
全空間で積分して
となるはずです.
(もちろん,波動関数
Ψ(x , t ) は
規格化
されているものとします.)
つまり,波動関数
Ψ(x , t )
で表される状態において,
粒子の位置の平均値
<x > は
(4) 式で与えられる,
ということです.
このように量子力学では,
一般にある物理量 O
の 平均値 は,
O を波動関数の
複素共役 Ψ*
と波動関数 Ψ とで
はさんで積分することによって
得ることができます.
粒子の位置を
何度も観測すると,
測定値は平均値の
まわりでばらつきます.
そのばらつき の大きさ
x は
で与えられるはずです.
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